インプラントって何?

歯科インプラントは顎の骨の中に埋め込まれる人工の歯根のことです。 歯科インプラントは生体と親和性の高い、きわめて強度の強い材質(チタン) で出来ており、これを歯が失われた顎骨の中に埋め込みます。 その処置は外来で可能で(当院の場合は、別フロアーの専用ルーム で行います)通常、抜歯と同程度の所要時間と手間で済みます。 一定期間の治癒期間中、インプラントは骨内に埋もれた状態で、 歯肉の下で安静状態に置かれます。安静期間経過後、インプラント 上部を露出させ、その上に支台の金属を取りつけ、これに人工の歯 (通常、セラミック製で、見た目は自然の歯と変わりません)を 合着します。

当院で行っているインプラント=システム(Endopore®)は、従来のネジ込み タイプのシステムとは異なり、手術が最も簡単で患者さんの心理的負担が軽減できるものです。 また、その3次元的な蜂の巣状の表面性状の内部に骨が成長して入り込み、骨とのきわめて 緊密な結合が期待できるものです。    



どんな点で、インプラントは 他の治療法より優れているのですか?

歯科インプラントは(乳歯、永久歯に続く)第3の歯のようなものです。 従来の取り外し式の入れ歯の場合、特に骨が大きく吸収されて義歯が ゆるくなっている場合など、大変不便で不快なものですが、インプラント は、まったく自然で、動くようなことはありません。歯を失った数が少ない 場合、その両側の歯にかぶせものをして、歯の無い部分を補う形の連結の 装置(ブリッジ)を入れる、という治療法もありますが、このような治療法 の最も大きな問題点は、両側の歯を削るなど、自然の歯を犠牲にしなければ ならないことです。また、失った歯の本数が多い場合や、後方の歯が無い場合 などはブリッジはできません。
実際のお口の中の状況によって、どのような治療法が可能なのか、また、それ ぞれの治療法によってどんな長所・短所があるのかは、様々です。当院では、 できるだけ多くの検査と診断資料によって、充分な説明とご相談の上、治療法 の選択を行いたいと思っております。

インプラントを埋め込む手術は難しいものですか?

インプラントを埋め込む部分に十分な骨がある場合は、さほど難しいものではありません。 埋め込みの手術そのものは数十分程度で終わり、周辺の局所麻酔だけで十分可能です。

インプラント治療は通常、2つのステップで行われます。

第1ステップの手術で、インプラント本体の人工歯根が歯を失った 部位の骨の中に埋入されます。
歯肉を切開し、表面の歯肉を丁寧に剥離します。インプラントを埋め込む骨が見えます。
骨に細い穴を掘ることで、インプラントを埋め込む準備ができます。
この処置には5分程度の時間しかかかりません。

インプラントが軽く打ち込まれたり、ねじ込まれます。

歯肉を元の位置に戻して、縫合します。


以上の手術にかかる時間は普通1時間程度です。 10日後位に、縫合が抜糸され、その後約4、5ヶ月の治癒期間を置きます。この間に 骨組織がインプラント表面の内部に成長し、インプラントをしっかり固定します。

手術の第2段階はきわめて簡単なもので、30分程度で終わります。 この処置では、歯肉に小さな切開を入れて埋め込まれて安定したインプラントの上部を 露出させます。そして、インプラントに支台が取りつけられ、その後2週間程度で最終的な 人工の歯がかぶせられます。
上の図のように、露出したインプラントの上に支台が取りつけられます。 インプラントとこれに取りつけられた支台がクラウンやブリッジや義歯の支えとなります。
これらの手術はいずれもほとんど苦痛はなく、普通の抜歯と同等かそれ以下のレベルでしょう。 わずかな疼痛があるとしても、処方される鎮痛剤で抑えられる程度のものです。 数週間後には、新しい人工の歯が入って、顔貌の改善や咀嚼機能の向上による快適な お口の健康が取り戻せます。

インプラントは誰でも可能なのですか?

医学的な理由によってインプラント治療ができないケースは 稀であると言えます。そのような場合は、必要に応じて十分な検討と 相談を行います。失った歯の代わりにインプラントを入れられるかどうか を決定する大きな要素は、そのインプラントを収めるだけの十分な骨の量 があるかどうか、です。当院では、歯科専用パノラマレントゲンの他、 外部の画像診断専門病院と連携したCT撮影とコンピュータ分析によって、 この骨に関する詳細な情報を集めて治療計画を立てます。当院で行っている エンドポア=インプラントは適用範囲がきわめて大きいシステムの一つです ので、他のシステムでは不可能なケースにも応用できることがあります。

インプラントはどれ位もちますか?

各種の研究調査の結果では、インプラントがしっかり骨と結合していれば、きわめて 長期に維持されることが分かっていますが、それぞれの患者さんによって状況が異なります から、明確に予測することはできません。インプラントの維持に影響する要素としては、 全身的健康、口腔内の衛生管理、喫煙の習慣などが考えられます。また、骨の解剖学的形態 やインプラントの上にかぶせられるクラウンやブリッジなどの設計や構造も影響があると 考えられます。当院では、これらの処置にも細心の注意を払って計画を進めます。

費用はどれ位かかるの?


それぞれの患者さんによって、必要とされる処置内容が異なりますから、厳密な費用は各種の診断資料を基にして 治療計画を立てないと見積もりできないところがありますが、一般的に言って、歯を失った部分を回復するための(ブリッジや義歯の) 自費診療の費用と同じ位のレベルです。