異国でのゴルフデビュー

さて今回のニュージーランド🇳🇿ツアーの最難関課題のゴルフ🏌️‍♂️コース⛳️デビューの顛末です。

南半球の夏のニュージーランドツアーを決めた後、ガイドブック情報により、ニュージーランドがゴルフ大国で、ゴルフコースがふんだんにあり、格安料金で気軽に利用できることを知りました。しかしホームステイ先や研修先の学校の近くに気軽に行けるコースがあるのかどうか、往復の交通手段がどうなのか、予約をどうするのか、用具のレンタルはできるのか、ホントに一人プレイが出来るのか、分からない事だらけで、雲をつかむような話でした。

最初の重大情報は、クリスマス🎅パーティーの参加メンバーからもたらされました。ゴルフ🏌️‍♂️が趣味というそのメンバーの話では、ホームステイ先から車で15分位の所にゴルフクラブ⛳️がある、というのです。今や万国共通の情報端末となっているスマホにそのアドレスを入れてもらいました。Maungakiekie という舌を噛みそうなそのクラブは確かにホームステイ先から近いだけでなく、経路検索すると、何とバスで15分、と分かりました。それなら、ホームステイ先のお世話にならず、好きな時に挑戦出来ます。ウェブサイトを見ると、料金はハーフラウンドで37NZドル(3,000 円ほど)、予約もネットで出来、予約状況も分かります。それを見る限りでは、予定していた日の午後はガラガラです。とにかくエイヤッと予約を取り、後は出たとこ勝負としました。

さて、英語学校の週末休日の土曜日、勇気を奮って、バスに乗り込みました。服装はあまりうるさくないとの情報で、とりあえず夏用の軽い上下に、買ってきたゴルフシューズで出かけました。バスをどこで降り、どう歩いて行くのか、有り難いことにスマホが日本🇯🇵同様に機能します。クラブまではスムーズでした。

クラブハウスのフロントに行くと、見るからに優しそうな年輩のおばさんが微笑んでいます。「ネットで予約したんだが」と言うと、「オーカイ、オーカイ(OKのニュージーランド訛り)」との返事で、クラブのレンタルも10ドルでオーカイでした。フロント脇のショップスペースに並んでいたウェアを見ていると、ちゃんとサイズをみつくろってくれて、揃いました。

いよいよ、ひと気の無いスタートホールに。人生初の挑戦です。

しかし、これが試練の始まりでした。日本で受けてきたレッスンでは、ただ正しいグリップとフォームでボールを飛ばす練習しかしていません。同じ調子で打ったボールは、あらぬ方向へすっ飛び、行方も定かではありません。最初の2ホールで、既にボールを3球無くし、焦ってウロウロしている間に気がつけばコースマップが付いているスコアカードがありません。

地図が無い不安感の中でモタモタしていると、後ろから人影が。こちらでは、何しろゴルフが気軽なスポーツなので、予約無しで、フラリとコースに現れる人も多いとか。屈強な体型ですごい距離を飛ばす人が後ろから迫って来ます。

追 いついて来た彼に「始めて1か月の超ビギナーなので、お先にどうぞ」と言うと、「いいよ、俺も1人だし一緒にやろう」と人懐こい笑顔で言います。彼は、カートの置き位置から、終いには「身体をこう開いちゃダメだ」とまるでコーチのように面倒を見てくれました。

バレーボールの元コーチで、チームを率いて来日したこともあるとか、上手い訳です。そんな彼に見守られるようにして、彼の3倍以上叩いて、3時間の激闘を終えたのでした。スマホの歩行記録では、この日、15,000歩を記録していました。終わった後、クラブのレストランで飲んだビールは格別でした。

しかし、懲りない私は、次の日も再挑戦し、今度は予約ガラガラのど真ん中にスタートしたせいか前後に人影は現れず、青空と見事なコントラストを見せるコースのグリーンの撮影をしたり、クリークの中で遊ぶ水鳥たちの動画を撮ったりと、ゆっくりしながらも、初日より少しマシな二時間半で引き上げることが出来ました。

しかし、ニュージーランドの紫外線の強い日差しの中、真っ黒に日焼けして、疲労困憊の果て異国の地で迎える元日は一日中ただひたすら眠りこける正月になってしまいました。もう無理はよそうと思います(トホホ)

 

投稿者:

matsuga_senior

《松賀正考》大阪大学外国語学部英語学科、歯学部卒業。明石市で松賀歯科開業。現シニア院長。 兵庫県立大学大学院会計研究科卒業。同大大学院経済学研究科修士課程卒業、博士課程進学予定。