記録的な暖冬が続く冬晴れの連休中、審美的インプラントを中心とするセミナーに参加してきました。
セミナーの冒頭、主催者からの挨拶に「現代のインプラント界の世界的潮流は、
1.難症例をいかに克服するか
2.審美性についての高度な対応
3.治療時の患者さんの苦痛の軽減、
というテーマが重要になっている」とあったように審美性にも十分な配慮をした
苦痛の少ないインプラント治療が、今必要とされてきています。
ミシガン大学の Wang 教授、ジョージア医科大学のDr.Salamaなど高名な
学者を含む内外の審美インプラント界の第一線の研究者たちの2日間にわたるセミナー
は大変内容の充実したもので日々の臨床にも直結した内容の濃いものでした。
-- 会場の『科学技術館』(北の丸公園) --
-- 審美的インプラント講演のスライドから --
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-- 会場に向かう途中、冬晴れの皇居の風景 --
これら最先端レベルの研究に基づく講演を聴いてつくづく思うのは、
現代において、最早、インプラント治療は単に口腔内に埋入された人工歯根が
定着し、どうにか咀嚼機能を果たせばそれでよいというものではなく
なってきている、ということです。
患者さんの日々の暮らしの中で、違和感なく快適に過ごせるような機能回復
を行うためには、様々な角度からの慎重で緻密な技術的配慮が不可欠です。
歯を失った方は同時にその周辺の骨にも大きなダメージを受けておられます。
そのようなケースで適切な位置に最適な形でインプラント治療を行うためには様々な形で
骨の回復や修復処置が必要です。 そのための処置を少しでも苦痛なく
安全に行うためにはきめ細かい診断ときわめてハイレベルな技術が必要とされます。
常に最新の情報と技術を吸収し、日常の診療に活かしていくことの必要性をあらためて
感じた2日間でした。
-- 審美歯科分野で高名なDr.Salama --
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