ちょっと興味深い事に出くわしましたので、詳しくご報告します。
実は、先月末、久しぶりに京都に遊びに行きました。今回のコロナ騒動の余波で観光客が激減しているらしい京都をゆっくり楽しめるいいチャンスかも、と前から思っていたし、一時期のインバウンドだらけの京都には行く気も起きなかったのですが、今なら本来の落ち着いた古都の雰囲気を味わえるかも、と考えました。
そんな矢先、同じマンションのお友達で、最近毎週のようにゴルフにお供する方が、ゴルフの後、京都に所用があると言うので、行きの車だけご一緒することにしました。
そう言えば、今、GOTOトラベルとやらがマスコミの話題になってるし、この際、うんといいホテルに泊まって、静かな京都の雰囲気を味わってこようと思いました。
昔、家族旅行では、よくリーガロイヤルなどに泊まったことはありますが、そう言えばホテルオークラには泊まったことがないので、調べてみました。
すると、さすが、オークラ、朝食付きシングルルームでも、21,000円します。普段ならちょっと敬遠するところですが、GOTOだと35％引きで、13,650円とかなりのお得感があります。それでも、お役所のこの手の割引はまたあれこれ面倒なのでは、と構えていたのですが、確かに、JTBのサイトから手続きしようとすると、GOTO割引クーポンをゲットする手続きが・・とか色々ややこしそうでした。ところが、たまたま『じゃらん』のサイトを調べると、複雑な手続きは一切なく、予約時点で、自動的に35％引きになっていて、7,350円を儲かった気分になりました。
実際に宿泊してみると、未だ未だ客が少ないせいか、チェックインの時点で、シングルルームが無料でグレードアップされ、ツイン部屋になっていました。まあ、ベッドが二つあっても、特に意味は無いしなぁ、とは思いましたが、後でホテルスタッフと話していて、ツインからは、バスルームが広くなるようで、確かに部屋全体に余裕があって、ゴルフ後の疲れも癒され、久しぶりの嵐山などをゆっくり楽しみました。
さて、本題はこれからです。GOTOキャンペーンを利用して、格安料金で高級ホテルに泊り、久しぶりの秋の古都の旅に味をしめたので、さすがに混雑しそうな紅葉シーズン入りする前に、もう一度、知人と同じホテルを楽しもうと考え、予約しようとしました。今度は、無料グレードアップは期待出来ないかもしれないので、最初からツインルームのシングルユースを２室予約しようとしました。
ところが、２室で、45,400円というところまでは、まあ、多少高めでもしょうがないかなと思ったのですが、GOTOキャンペーン割引が −7,000円で38,400円と表示されます。45,400円の35％が7,000円でないことは小学生でも分かります。これはどうなってるんだろうと思って、ホテルに直接、電話で問い合わせました。すると、何と、お国からの急な指示で、今朝から、じゃらんなどのネット予約サイトでのGOTOの割引が一回 3,500円（*２＝7,000円）で頭打ちになっているようです、との返事でした。はは～ん、例のGOTOイートの錬金術などがマスコミに話題になり、急遽、GOTOトラベルにも無制限の35％引きに急ブレーキがかかったのかな、と推測しました。そう言えば、GOTOトラベルの利用が高級ホテルや旅館に集中し高所得者ばかりが得しているのでは、という批判も聞こえていました。それにしても、一夜にして、それまでの35％引きの15,890円から7,000円に減額されるとは、しかも何の前触れも無い朝令暮改はあんまりだなぁ、と思い、電話口で戸惑っていました。すると驚いた事に、その3,500円（*２＝7,000円）の頭打ちは未だホテル等の宿泊施設側には来ておらず、ホテルに直接予約していただければ、以前通りの割引に出来ると言います。それで、名門ホテル相手に値引き交渉をするという何とも珍しい経験をして、結果、２室で（京都市の宿泊税込みで）29,910円ということになりました。まあ、それなら一応の割安感はあります。それにしても、今回のコロナ対策の泥縄対応、朝令暮改、のあたふたぶりに現場の混乱はいかばかりかと、思わず「ご苦労様ですねぇ」と言うと、ホテルマンが電話口の向こうで苦笑気味に恐縮されている雰囲気が伝わって来ました。
