現在の住まいから車で10分もかからないポートピアホテルでコンサート企画がよくあり、今年も1月下旬、女性指揮者の存在が珍しい中、世界的に活躍する西村智実さんの恒例のニューイヤーコンサートに出かけ、3月下旬には、森麻希さんと錦織健さんとのデュオ・リサイタルに行きました。
そのコンサートの際、錦織健さんがイタリアのカンツォーネなどの歌曲を歌うコンサートが京都で開かれる案内があり、これまで何度か行った事のある京都コンサートホールでの演奏会に行く事にしました。
折角京都まで足を運ぶので、ついでに京料理の銘店として有名な美濃吉でランチをする事にしました。このお店には数十年前、家族で行った記憶があるのですが、久しぶりに行ってみると、店の雰囲気は、過去の記憶とは全く違い、その閑静で落ち着いた佇まいに大変驚きました。正式名称が『美濃吉本店 竹茂亭』とあるだけに、車停めのある玄関から、美しく整えられた竹林が印象的でした。
さらに、仲居さんの丁寧なお出迎えから前室付きの部屋に案内された部屋からの静謐な庭の風情にも驚きました。ずっと昔に家族で来た時は、もっとカジュアルなお店の印象があったので、そんな話を仲居さんにすると、何と昔の建物は完全に建て替えされ、全くコンセプトの異なる現在のお店になったとの話でした。
その後、運ばれて来たフルコースの京懐石のメニューは圧巻で、贅沢な時間を過ごしました。
しかし、このお店で、思いの外ゆっくり過ごしたので、コンサートの開演ギリギリになってしまい、少々慌てました。
残念ながら、演奏中の写真や録画は出来ませんでしたが、コンサートは、錦織さんのイタリアでの研修時代のエピソードを交えた楽しい舞台で、イタリアオペラからの名曲や馴染みのあるカンツォーネの名曲等を堪能しました。
コンサートから帰宅した翌日の日曜日、そう言えば、私が初めてカンツォーネを聴いた大昔のSP版のレコードがあった事を思い出しました。プラスチックのレコード盤を再生する機器も置いていたので、本当に久しぶりに再生して聴きました。それは私が19歳の英語学科生の頃初めて買ったカンツォーネのレコードで、母への愛を大らかに歌い上げる名曲『マンマ』(ルチアーノ・タヨーリ)でした。私がその曲を聴くのを手術後の療養中だった母親が嬉しそうに眺めていた光景を思い出しました。気がつけば、この日は奇しくも5月11日の『母の日』でした。














