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散髪のため、以前に住んでいた垂水区郊外の住宅地の中の散髪屋さん(桃山台『理容カトレア』 078-752-8038 )に出かけました。現在の住まいのある三宮から車で30分以上かかります。でも、もう30年来通っていて他に行く気がおきません。

ちょっと年季の入った構えのお店に、気のいいお兄さん、じゃなくて、今ではもうお腹がかなり出たおじさんとマスターだけで気楽にやっている感じです。でも何よりいいのは、何も言わなくても、私の頭のことは全て細かな点まで心得ていて、長年の付き合いからのよもやま話をしたり、心地良さの中でウトウトしてる間に、細部までちゃんと仕上げてもらえることです。

前に一度だけ、どんな事情があったかは忘れましたが、別の理容室に行くことがあり、軽い気持ちで『白髪が目立つところは軽く抑えて、目立たないようにして下さい』と言ったところ、なんと見事な茶髪に仕上げられて、しばらく外を歩けなくなって参ったことがありました。長い馴染みの散髪屋さんの有難さを改めて身に沁みて実感した経験でした。

これと全く同じ趣旨のお話を、今春から通い始めた大学院の教授からお聞きしました。この教授は、現職の税理士として自身の会計事務所を開き活躍されるとともに、政府の税務調査会のお仕事として欧米視察にも出向かれるというような多方面な活躍をされておられます。この教授が税理士として、ご自分の事務所の顧問先とのご相談にのる際、当初の数年は、とにかくこの顧問先の生活的背景も含め、できるだけ細かい事情を理解することに最大限の注意を払うそうです。そうして、その顧問先の状況をできるだけ広く、深く理解することから始め、その後、具体的な案件について、深い相談をすることにしているそうです。そうでないと、思わぬ誤解や行き違いを残したまま正しいアドバイスはできない、と言われていました。

改めて思うに『かかりつけ』って、そういうことだろうと思います。

我々診療所で言えば、患者さんの抱えている問題や疑問点、治療の方針や今後の見通し、等々きめ細かくお聴きし、納得頂けるまで相談を重ねてから治療に取り組む、そして、その記録やデータをきちんと長く保存し、来院頂く度にそれらを参照しつつ治療計画を進める、来院して頂く度に安心してお任せ頂く範囲が増える、そんな医院になることが『かかりつけ医』として、患者さんから選んでいただける条件ではないでしょうか。

新院長が大事にしようとしている方針はそのような方向のようで、勿論私も大賛成です。

35年に渡る私の開業生活の中で有り難いことに沢山の患者さん方からの信頼を頂き、皆様の『かかりつけ医』として選んで頂いた事はこれ以上ない幸せでした。

Googleのサイトに『かれこれもう30年以上お世話になっています』と書いて頂いた北村様(ご無沙汰しています。お元気でしょうか?)や毎年、年賀状を通して近況交換をさせて頂いている長いお付き合いの患者さんもたくさんおられます。(坪内様、今年の暖かい年賀状、本当に嬉しかったです。)

新院長にバトンを渡せて何より嬉しいのは、そのような多くの患者さんへの責任を地域の医院として引き続き果たし、長いお付き合いを続けさせて頂けるという事です。そのような地域の皆様から頂いている信頼は私の診療所の宝です。新院長には、そのご信頼を裏切らないよう全力を尽くしてもらう事を願っています。

桜の季節、三宮から垂水までの道沿いにも至る所で満開の桜を目にしました。特にお花見には行きませんでしたが、今年の春は、桜を満喫した気分がします。

私の診療所も小さくても精一杯の花を咲かせる桜の木のように、地域の皆様に愛され喜んでいただける存在になる事を願っています。

松賀歯科医院 シニア院長
松賀正考

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