(社)日本口腔インプラント学会は、日本の歯科インプラント分野で最大の公的学会であり、会員数は1万名を
越し、日本の歯科インプラント分野の研究とその臨床への応用を主導しているオフィシャルな組織です。
この学会では、歯科インプラント治療を行うにあたって、その術者が口腔インプラント分野の基礎と臨床に
ついての十分な知識と経験を持ち、最新の情報を吸収する努力を続け、歯科医師としての社会的責任や広い視野
の元にインプラント治療を行っている者を認証医として認定する制度を発足させました。
院長は、この学会の求める諸条件をすべて満たすことができ、その認証資料を取り揃えて今春の制度発足
第一期での申請をしておりましたが、無事合格認証を得、3月22日付けでの認定証(第149号)を授与されました。
この認証医の審査基準は、歯科医師として社会的責任を果すという意味で日本歯科医師会の会員であること、に
始まり、学会およびその認定研修施設への所属期間、その間の学会への出席回数、学会および認定研修施設
での指定セミナーの受講履歴、等、多くの年限要件に加え、自らが行ったインプラント治療ケースの詳細資料
を元に数十分の口頭試問、さらには、長期治療例の症例資料の提出等々、多くの条件を満たす必要があり
ます。

<症例発表に用いた資料の一部>
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<JSOI認証医 認定証>
院長がこの学会での認証を意識し始めてから、制度の変遷もあり、早4年が経過します。暑い夏の週末、
東京で開かれた学会主催のセミナーに参加した日々、症例発表の前の緊張した気分、等々、今から振返れば
懐かしい気分にすらなります。
あらためて思うのは、このような制度が意図しているのは、知識や臨床経験はもちろんとして、この分野に
関する、付け焼刃ではない腰を据えた取り組みと姿勢を測ることではないか、と感じます。
最近の学会誌の中で、学会会長が言われていることですが、現代ではインプラント治療そのものは
予知性の高い安定したものになっていますが、一部の営利主義的な安易な取り組みによって、不幸な結果を
招く例も見かけられるようです。そのことによって、インプラント治療全体が市民から不信感を持たれ、その科学的成果
の普及が妨げられることになれば、それは、医療を提供する側にも、市民にとっても不幸なことです。
今後、この地区でも初となる、第一期の認証医としての自覚と責任を持って、研鑽を怠らず、最新の研究成果を
吸収しつつ、安心で安全なインプラント治療を行っていきたいと考えています。
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